インドネシアの世帯の85%、20歳以上の1.5人に1人がバイクを所有
- 公開
- 2024/01/08
- 更新
- 2024/01/09
- この記事は約3分47秒で読めます。
数字でみるインドネシアとバイク
インドネシアの世帯の85%が1台以上のバイクを所有
インドネシアの中央統計庁(BPS)が発表した2023年のインドネシア統計報告書によると、インドネシアで所有されているバイクの数は過去10年間増加を続けており、2022年末時点では約1億2,530万台となりました。
つまり、インドネシアの20歳以上の1.5人に1人が1台のバイクを持っている計算(法的にバイクの運転が許可されるのは17歳以上)です。また別の調査では、85%の世帯が1台以上のバイクを持っているとされています。
Katadata Insight Centerが実施した調査によると、バイク購入の際に考慮することとして特に多くの人が挙げたのが、店主の推薦、購入しやすさ(支払い方法の選択肢が多い、分割払いができる、手続きが簡単など)、色、快適さ、そしてデザインでした。
購入理由としては「古いバイクが壊れたから」が69.7%と最も多く、価格は2,000万ルピア(18万6,800円)以下のものが売れ筋です。たとえばインドネシアでもっとも人気のあるバイクメーカーHondaのBeatやVarioは、大体2,000万ルピア弱の価格設定となっています。
また、バイク選びの際に参考にするものとしてはSNSがもっとも多く(67.8%)、次いで家族・友人の推薦(46.5%)、ブランド公式サイト(41%)、テレビCM(35.3%)という結果でした。
参考:
Indonesia baik「Negara dengan Penggunaan Sepeda Motor Tertinggi」
databoks「Ini Pertumbuhan Jumlah Motor di Indonesia 10 Tahun Terakhir」/「Piramida Penduduk Indonesia 2022, Usia Produktif Mendominasi」
Katadata「Sepeda Motor Jadi Moda Transportasi Pilihan」
近年は所得水準が向上したことで、自動車を所有する家庭も増えています。一方で、いまだにバイクがもっとも広く利用される交通手段となっているのには理由があります。
たとえば都市部では、渋滞した道をよりスムーズに進むため、自動車ではなくあえてバイクを使う人もいます。また、住宅街の狭い道を通るために、バイクが必要という人もいます。家の敷地が狭く、自動車を買っても置く場所がない家庭もあるでしょう。
もちろん、手ごろな価格や燃費の良さも、バイク人気の理由です。経済的に、または駐車スペースに余裕のない家庭は、今でも1台のバイクを家族全員で使っています。
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2023年上半期のバイクの販売台数の調査によると、インドネシアは前年同期比42.5%増の3,201,930台で、東南アジア諸国の中で1位でした。
映像でみるインドネシアとバイク
長期休暇の大渋滞

インドネシアの都市部では渋滞は日常茶飯事ですが、長期休暇中は帰省ラッシュ・Uターンラッシュで、より広範囲の道路が混雑します。バイクでの長距離移動は事故の原因となりえるため、政府は代わりに公共交通機関を利用するよう呼び掛けていますが、依然として多くの人がバイクで移動します。
動画は、2023年12月25日の、ジャカルタ郊外の様子。クリスマスから年始にかけては長期休暇となる人も多く、首都圏に住む多くの人が郊外や遠く離れた地元の街を目指します。
渋滞にもまれても、電車やバスに比べて交通費を抑えられ、自由な旅ができるバイクを選択する人、選択せざるを得ない人が多いことがよくわかる映像です。
インドネシアの電動バイク展示会と電動バイクパレード

バイク全体の所有台数が増加する中、電動バイクの所有者も増えています。DeloitteとFoundryの調査によると、インドネシアで所有されている電動バイクの台数は、2020年から2年間で13倍になりました。
2023年11月に協同組合・中小企業省、インドネシア電動バイク産業協会(AISMOLI)、およびインドネシア百貨店協会(HIPPINDO)などによって開催されたINABUYER EV EXPO 2023は、電動バイクとそのエコシステムに関する国内最大の展示会。
動画は、このイベントの一環として行われた、電動バイクのパレードの様子です。パレードには、電動バイクメーカーや、従来のバイクを電動バイクに改造する店「bengkel konversi」などが参加。80名以上のライダーたちが、環境に優しい電動バイクをアピールしました。
インドネシアのバイク人気
ジャカルタなどインドネシアの都市部では道路渋滞が深刻で、政府は対策を進めています。しかし、国民の所得が増し、車やバイクを複数所有できる家庭も増えるなかで、渋滞緩和が順調に進んでいるとはいえません。
公共交通機関の充実も図られていますがまだまだ十分ではなく、一度は電車通勤を試したものの満員電車に嫌気がさし、バイク通勤に戻したという人もいます。
道路が渋滞することがわかっているなら、車よりも小回りがきくバイクの方が使い勝手がいいものです。このような状況なので、多くのインドネシア人にとって、今でもバイクがもっとも現実的な交通手段となっています。
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