インドネシアの小売店売上ランキング、ベスト3はローカルコンビニ
- 公開
- 2023/08/13
- 更新
- 2023/12/31
- この記事は約3分45秒で読めます。
数字でみるインドネシアのコンビニエンスストア

インドネシアの小売店、ローカルコンビニが二強
上掲のグラフは、2022年の「インドネシア小売店売上ランキング」です。ベスト10のうち、76億ドルでダントツの売上を誇る1位のAlfamartと2位のIndomaretは、インドネシアのローカル企業が運営するコンビニエンスストアです。3位のAlfamidiはAlfamartの系列コンビニで、比較的店舗面積が大きく、都市郊外の大通り沿いなどにあります。
なお、店舗数は1位がIndomaret、2位がAlfamartで、3位がAlfamidiとなっています。インドネシアの小売店業界はIndomaretとAlfamart(それぞれ系列店を含む)の二強で、今後それぞれがどのように差別化を図り、頭一つ抜け出ていくのかが注目されます。
4位以下は9位のCircleK(サークルケイ)以外すべてスーパーマーケットですが、4位のHypermartでもその売り上げはAlfamartや2位のIndomaretの14分の1程度に留まっています。
調査によると、インドネシアでは、スーパーマーケット全体の店舗数は徐々に減っています。一方でコンビニは、毎年平均1,000店舗増えています。
参照1:Goodstats Instagram @goodstats.id
参照2:DataIndonsia.id「Jumlah Toko Retail Indonesia Mencapai 3,61 Juta pada 2021」
個性的で人気の日系コンビニ
IndomaretやAlfamartといったインドネシアのコンビニは、日本のコンビニとは異なり、「小規模なスーパーマーケット」といった雰囲気があります。洗濯・清掃用品、ベビー用品、ペット用品などの取扱いが多く、大規模な店舗では冷凍食品や野菜、果物も置いてあります。一方で、サンドイッチやお弁当、生菓子の取扱いはあまりありません。
都市部を中心に日系のコンビニも人気で、ジャカルタ在住者を対象にした「おすすめのコンビニ」調査では、2位から4位にローソン、ファミリーマート、サークルKが入っています。
参照:Populix Instagram @populix.co
映像でみるインドネシアのコンビニエンスストア
売上1位のコンビニAlfamartのキャンペーンをインフルエンサーが宣伝

こちらは、Alfamartの期間限定割引キャンペーンを宣伝する動画です。登場している女性はファッション、ビューティー、ライフスタイル系の投稿で人気のインフルエンサーSafira Khan (サフィラ・カーン)氏。インスタグラムのフォロワーは21万人で、フォロワー数に着目すれば「中堅(ミドル)インフルエンサー」に入ります。
店内の棚やセールの広告を見てみると、洗剤、シャンプー、おむつ、調理油などが多く、しかも日本ならスーパーマーケットに行かないと手に入らないような大容量のものも販売されていることがわかります。また、動画の最初に移ったプロモーション棚に見えるように、まとめ買いやセット販売割引のキャンペーンもよくあります。
ローソンで「10万ルピアで何買える?」企画

こちらは、「10万ルピア(930円)で何が買えるか」という企画で、撮影場所はインドネシアのローソンです。登場する女性はwinny.lapar(お腹が空いたWinny)というアカウント名で活動するグルメインフルエンサ―で、TikTokアカウントには37万人近いフォロワーがいます。
この動画にも出てくるように、ローソンの特徴はOdeng(おでん)。加えて女性は照り焼きチキンや唐揚げ、韓国風のホットミール2点、それに「ふわふわ」という名前のミルクゼリー入り飲料を購入しています。
レジ前でホットスナックを提供するスタイルは日系コンビニの得意分野。近年はAlfamartやIndomaretもフランクフルトやフライドチキン、焼きたてパン淹れたてのコーヒーなどを提供する店舗を増やしています。
まとめ
日本のコンビニの店舗数は、2023年2月末時点で9チェーン合計5万8,095店とのこと。本記事で参照した情報によると、インドネシアのコンビニ数はおよそ4万店なので、日本の約5倍の国土面積や2.2倍の人口を考えれば、まだまだ伸びしろはありそうです。
とはいえ、インドネシアは国内の小規模小売店保護のため、海外のコンビニの参入と営業に高い障壁を設けています。
日系のコンビニとしてはセブンイレブンやミニストップが既に撤退しており、残るローソン、ファミリーマート、サークルKも、地元企業に店舗数で対抗することができていません。AlfamartやIndomaretとの差別化を図り、個性的で魅力的な「トレンド発信の場」、「若者のたまり場」として存在感を見せ続けられるでしょうか。
参考:日系BP「セブンの“ビッグコンビニ”新構想 店舗数飽和に終止符打てるか」
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