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インドネシアにおけるLINEの利用状況とビジネス活用事例やポイント

公開
2022/12/30
更新
2024/01/10
この記事は約8分15秒で読めます。

日本ではコミュニケーションアプリとして不動の地位を誇るLINE。LINE広告や公式アカウントなど、ビジネスの領域でも存在感が高まりつつあります。

しかし、インドネシアでは少し状況が異なります。

本記事では、インドネシアにおけるLINEとライバルのメッセージングアプリの利用状況や、ビジネスにおける活用法について紹介しています。ぜひ参考にしてください。

インドネシアのLINEの特徴

インドネシアでもLINEは使えます。しかし、日本とまったく同じ機能が使えるわけではありません。

これには、LINE社の「ハイパーローカライゼーション戦略」が関係しています。

LINEのハイパーローカライゼーション戦略
国によって異なるLINEオフィシャルスタンプ
出典:OnLINE「LINEのグローバル事業がシェアを拡大し続ける理由」 

LINEは現地の文化・慣習を尊重し、アプリの機能を徹底的にローカライズしていくことで、海外でのシェア獲得を図っています。これは、GoogleやInstagram(Meta)など、同じサービスを世界中で展開している企業とは全く異なる戦略です。

LINE Indonesiaのサービス・機能一覧
LINE Indonesiaのサービス・機能一覧
LINE Indonesiaのサービス・機能一覧
出典:LINE「Life on LINE」

例えば、日本では同じ趣味を持つ人々や特定のアイドルのファンなどの集まりの場として人気のオープンチャット機能は、インドネシアでは既にクローズしています。 反対に、日本にはなくインドネシアにはある機能やサービスもあります。

出典:OnLINE「LINEのグローバル事業がシェアを拡大し続ける理由」

LINE銀行

2023年3月に日本における設立計画中止が発表されたLINE銀行は、インドネシアでは2021年6月に設立されました。インドネシアでは銀行口座を持たない人がまだ多いことや、国土が多数の島々から成ることなどの事情から、インターネットバンキングの需要が見込まれたためです。

口座開設、送金、預金引き出しなどがオンラインででき、手数料は無料。ユーザーは2022年7月時点で44万人に達しています。2022年6月にはデジタルローン機能もスタートし、若者から支持されています。

参考:Bisnis Indonesia「Line Bank Raih Lebih 440.000 Pengguna」

LINE SPLITBILL

LINE SPLITBILLは、2022年8月にリリースされたLINE Indonesiaの新機能です。

LINE SPLITBILLを使うと、家族や友人との食事の席でレシートを共有・計算し、スムーズに「割り勘」することができます。注文の詳細を確認したり、支払いのリマインダーを設定したりすることも可能。単純な「割り勘」だけでなく、「Aさんはチキンとコーヒーで〇ルピア、Bさんはビーフとジュースで△ルピア」といった細かい計算もできます。LINE Payと連携しているので、支払いや送金も簡単です。

参考:LINE Indonesia Official Blog「LINE SPLITBILL Memperkenalkan Fitur Terbaru, Payment Info, Reminder, dan History」

インドネシアでは、「複数人での食事の席では地位が上の人やお金を持っている(と思われる)人が全員分を支払う」という暗黙のルールを共有している人、コミュニティーも少なくありません。しかし今の若者世代には「自分の分は自分で支払う」習慣も根付き始めています。LINE SPLITBILLは、そんな新しい習慣の浸透を後押しする機能といえます。

インドネシアにおけるLINEのユーザー数

インドネシアはLINEユーザー数世界4位

LINE主要4か国の月間アクティブユーザー数
LINE「2020年12月期 第3四半期 決算補足説明資料」より弊社作成

国内だけを見ると、インドネシアにおいてLINEは苦戦しているように見えます。しかし世界に目を向けると、インドネシアは世界で4番目に多い1,300万人のユーザーがいる、LINEにとっては重要な国と言えます。インドネシアでの事業拡大に向け、今後も色々な施策を講じていくことでしょう。

インドネシアで人気のメッセージングアプリ1位はWhatsApp

インドネシアで最も普及しているメッセージングアプリは「WhatsApp」です。

英国のメディア企業We Are Socialが2022年に発表したレポートを元にした以下のグラフをご覧ください。

こちらは、「もっともよく使うソーシャルメディア」の調査結果です。ご覧の通り、メッセージングアプリとしてはWhatsAppが2位以下に大差をつけての1位(88.7%)であり、続いてTelegram、Facebook Messenger、そしてLINE(39.7%)となっています。

こちらは、「もっともよく使うソーシャルメディア」で「LINE」と答えた人の割合の推移をグラフで示したものです。

インドネシアのLINEユーザーの割合の推移
出典:Kepios「DIGITAL 2022: INDONESIA」

ご覧の通り、LINEの人気は2018年から2019年にかけて大きく上昇しましたが、それ以降は低下しています。

また同調査の「お気に入りのソーシャルメディア」という質問については、WhatsApp1位で35.2%、LINEは9位で1.1%でした。

さらに、Katadata Insight Center (KIC) とともに通信情報省が発表した「インドネシアデジタルリテラシーステータスレポート(2021)」によると、「LINEのアプリを持っている」と答えた人はわずか4.5%でした。

インドネシアではスマートフォンユーザーの多くがWhatsAppを持っており、インドネシア人同士で連絡を取る場合は、LINEではなくWhatsAppを使うことが多くなっています。

インドネシアでも問題なくLINEを使用できますが、インドネシア人と連絡先を交換したい方は、WhatsAppをインストールすることをおすすめします。

参考:GATRAcom「Hasil Survei Mengungkapkan Media Sosial Paling Digemari di Indonesia」

インドネシアのLINEのビジネス利用(公式アカウント)

LINE Indonesiaは、2022年7月1日を以って、有料の公式アカウントのサービスを停止し、公式アカウントはフリープラン(月間無料メッセージ通数500通)のみ利用可能となりました。

有料プランで利用可能だった月間500通以上のメッセージ送信はできなくなり、有料プランのアカウントは同ねん8月1日に自動的にフリープランに変更されています。なお、有料プランで提供されていたプレミアムIDは有効期限切れまで利用できます。

公式アカウントの有料プラン廃止により、インドネシアでLINEのビジネスアカウントを運用していた日本企業の中には、日本のLINEに移行した企業もあります。

インドネシアでのLINEに対する印象

インドネシアではなかなか人気に火がつかない印象のLINEですが、現地の人々はどのようなイメージを抱き、どのような使い方をしているのでしょうか。

ここでは現地の声から、インドネシア人がLINEに対して抱いている印象についてまとめました。

a. 良いイメージ

  • デザインがシンプルで、操作性が良い。
  • 写真を送ったり、保存したりするのに便利。
  • かわいいスタンプが多い。
  • 好きな企業・店の公式アカウントから、最新情報やお得なクーポンなどが手に入る。
  • 大勢が参加できるグループチャット機能があり、便利。
  • 漫画やゲームが楽しめる。

LINEのスタンプ機能はインドネシアでも人気で、LINEがインドネシアで広まるきっかけとなりました。

また、写真を送りたいときはLINEを使うという声も多く聞かれます。WhatsAppでも写真の送受信は可能ですが、写真のサイズが自動的に小さくなってしまうことや写真をまとめて保存する機能がないことに不便を感じる人もいます。

一方LINEなら、オリジナルのサイズのまま写真を送受信でき、アルバムやLINE Keepなどの機能を使って簡単に保存できます。このような性能を重視する人の間ではLINEが支持されており、メインの会話はWhatsAppで行い、写真を送りたい時はLINEを使うという使い分けをする人もいます。

とはいえ、基本的にはメッセージのやりとりにはWhatsAppのみを使用するユーザーが多く、LINEは公式アカウントからの情報収集、写真のやりとり、漫画やゲーム目的で利用している人が多くなっています。

b. 悪いイメージ

  • 他アプリと比べて、安定したネットワークが必要。
  • 「ビデオ通話」機能を使用する場合、インターネットネットワークの中断がよく発生する。
  • 容量が大きいメモリ・RAM を搭載したスマートフォンが必要。

写真関連機能の評判が良い反面で、通信面・容量面でマイナスイメージを持たれているようです。インドネシアでは大都市近郊であってもインターネット通信の質に問題を抱えているエリアも多く、安定した接続が必要なアプリは使いにくいと感じる人もいます。

インドネシアで人気のメッセージングアプリ

インドネシアでLINEのライバルとなっている人気のメッセージングアプリについて、その概要やインドネシア人がどのように活用しているのかをご紹介します。

WhatsApp

WhatsAppは世界で最も使用されているメッセージングアプリです。インドネシアでも例外ではなく、老若男女問わず人気となっています。既にご紹介したように、LINEが付け入る隙を与えていません。

家族や友人とのコミュニケーションツールとしてはもちろん、電話番号とアカウントが直結していることもあり、仕事や学校関連でも頻繁に利用されているのがLINEとの決定的な違いです。

ビジネス面では、ユーザーと企業が双方向のやり取りをできる場ともなっています。LINE公式アカウントのように、企業のWhatsAppアカウントを通してサービスの告知を行なったり、お問い合わせにも対応したりなど、顧客とのコミュニケーション面では欠かせないツールです。

さらに、中小企業向けに「WhatsApp business」も展開しています。WhatsApp business上でプロファイルを作成することで、顧客からの信頼を獲得することができます。商品カタログも作成することができるなど、販促にも活用できます。

このように、インドネシア人と連絡を取ったり、1to1のプロモーションをしたりする場合は、必須のアプリと言えます。

Facebook Messanger

Facebook Messengerは、Facebookから直接連絡が取れることから、インドネシアでも一定の支持を得ています。

Facebook自体は若年層のユーザーも多いものの、Messengerはむしろ中高年に重宝されています。若い頃にスマートフォンがまだなかった世代の人たちが、旧友とたまたまFacebookで繋がって連絡を取る時や、電話番号を変えた人を探したい時にFacebookからアプローチするのは日本と同じです。

また、Facebookをビジネス利用している団体や企業も多く、Facebookからの問い合わせにMessengerを活用している例もあります。

インドネシアでは、他にも様々なアプリ・SNSが使用されています。詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。


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インドネシアで人気のSNSと利用目的について徹底解説

インドネシアにおける各種のSNS(Instagram、Facebook、TikTokなど)の利用目的や実態を把握してWebマーケティングに役立てましょう。

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インドネシアで展開中のLINEのビジネスサービス

日本では重要なマーケティングチャネルとして日々存在感を増しているLINEですが、インドネシアでもビジネス向けサービスを展開しています。

日本と比べると種類は少ないものの、2022年12月現在、以下の3サービスが利用できます。

  • LINE公式アカウント

日本でもおなじみの公式アカウントは、オンラインとオフラインを結び付けたり、顧客とのコミュニケーションを推進したりなど、ユーザーと中長期的な関係を築いていくのに有効です。

  • LINEディスプレイ広告

LINEアプリ上で配信されるディスプレイ広告は、LINE Today、タイムラインなど配信面も様々です。

  • LINEポイント

LINEポイントは、「友だち追加」「動画視聴」「ミッション」などの指定条件をクリアすることで、ポイントがもらえるサービスです。

LINEは単体で「獲得」から「リード育成」までワンストップで対応できる点が強みです。メッセージングアプリという特性を活かし、1to1マーケティングを実現できるため、上手く活用できればビジネスにきっと役立つでしょう。

インドネシアでのLINE活用事例

インドネシアでもLINEは販促に使われていると解説しましたが、本章ではインドネシア人向けに公式アカウントを運用している企業の事例を紹介します。

UNIQLO INDONESIA

UNIQLO Indonesiaの公式LINEトーク画面
毎日投稿されるトーク画面
UNIQLO Indonesiaの公式LINEのVOOM画面
VOOM画面

こちらはUNIQLO Indonesiaの公式アカウントです。

リッチメニューを有効活用し、オンラインショップや公式アプリのランディングページへの導線を用意しています。

また、VOOMの投稿も頻繁に行っており、LINEでのマーケティングに力を入れていることがわかります。

Bank Central Asia(BCA)

こちらはインドネシア最大の民間銀行Bank Central Asia(BCA)の公式アカウントです。

BCA公式LINEトーク画面
VIRAが対応してくれるトーク画面
BCA公式LINE最近の投稿
プロモーションや商品・サービス情報の投稿

BCAのLINEトークでは、「VIRA」というAIチャットボットによって、24時間カスタマーサポートが受けられます。チャットアプリというLINEの特性を活かした公式アカウントと言えるでしょう。

なおBCAはFacebook Messengerでもボットを利用した同様のサービスを提供しています。

ビジネス利用には工夫が必要なインドネシアのLINE

インドネシアでのLINE事情について、ご紹介しました。

インドネシアでは、メッセージングアプリとしてはWhatsAppが広く普及しています。LINEはインドネシアにおける公式アカウントの有料プランを廃止するなど、メッセージングアプリとしてのシェア拡大よりもLINE銀行などの事業に力を入れています。

メッセージングアプリのビジネス利用をご検討であれば、まずはWhatsAppでの1to1プロモーションのノウハウを蓄積したのち、余裕があればLINEに横展開するという流れが自然でしょう。

とはいえ、理屈を理解することはできても、実際にインドネシア語でプロモーションをしたり広告を出稿したりするのはなかなか大変です。弊社では日本語が話せるインドネシア人従業員が各種の業務を行っているので、安心して業務をお任せいただけます。

インドネシアへの進出を検討されている企業様は、是非お気軽にご連絡ください。


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インドネシアでもLINEは使えますか。

インドネシアでもLINEは使えます。ただし日本のLINEとサービスや機能に違いがあります。

インドネシアのLINEユーザーは何人ですか。

インドネシアのLINEアクティブユーザーは2020年末時点で1,300万人と言われています。

インドネシアにおいてLINEはどのように利用されていますか。

インドネシアでは、メッセージングアプリとしてLINEを活用する以外に、写真や動画の保管やシェアのためにLINEアプリを利用する人もいます。


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読後のお願い

弊社で公開している記事の1つ1つは、日本人とインドネシア人のライター、日本人とインドネシア人の編集者がそれぞれ協力しながら丁寧に1記事ずつ公開しています。

記事の内容にも自信がありますし、新しい情報が入り次第適宜アップデートもしています。これだけ手間ひまかけて生み出した記事はできれば一人でも多くのインドネシアのビジネス関係者に読んでもらいたいです。

そこで、弊社からの不躾なお願いになってしまうのですが、是非SNSでこちらの記事をご紹介いただけないでしょうか。一言コメントを添えてシェアしていただけると本当に嬉しいです。そうやってご紹介いただくことで関係者全員の励みにもなりますので、どうか応援宜しくお願いします!

SNSでも積極的に情報発信をしています


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