インドネシアのボーイスカウト数、2,527万人で世界1位
- 公開
- 2023/08/27
- 更新
- 2023/12/31
- この記事は約3分32秒で読めます。
数字でみるインドネシアのボーイスカウト
インドネシア人の9.2%がボーイスカウト
インドネシアはスカウト活動(スカウティング)を行うメンバー(ボーイスカウト、インドネシア語でPramuka)の人数が世界一多い国です。その数は2位以下を大きく引き離す2,527万人で、総人口比は約9.2%。例えばスカウト運動誕生の国イギリスでも、その人数は55万8,000人で総人口比は約8.3%です。
2位はインドで383万人、4位はバングラデシュで226万人、5位はケニアで224万人。なお、ボーイスカウト日本連盟によると、日本のスカウト人数は2018年時点で5万8,677人ということです。
これほど多くの加入者がいるインドネシアのスカウト団体は、企業や団体が若年層にアプローチするための窓口にもなります。
例えば2023年には、インドネシア証券取引所(BEI)とインドネシアスカウト協会が協力し、ボーイスカウトたちに市場や投資に関する知識を提供するレッスンが実施されています。一般的なスカウト活動とは関係がないように感じますが、自立して生きていく上での知識をつけるという意味では、まったく無関係というわけでもないのかもしれません。
参考:Databoks Instagram @databoks.id
インドネシアにボーイスカウトが多い理由
インドネシアにスカウト活動参加者が多い理由として挙げられるのは、公立小学校の課外活動としてスカウト活動が義務付けられていることです。ボーイスカウト数が総人口比の約9.2%と紹介しましたが、実際に、この数字は総人口に占める全小学生の割合(約8.8%)とほぼ一致します。
小学校の制服は曜日ごとに複数の種類がありますが、その中にスカウトのユニフォームも含まれます。児童たちは毎週決まった曜日にそのユニフォームを着て登校し、全校集会に出てから、通常の授業を受けます。
小学校でスカウト活動に興味を持った子どもたちは、中学校や高校でも活動を続けます。中学校や高校でのスカウト運動は義務ではありませんが、多くの学校は部活動のような形でスカウト団体を持っています。
参考:ボーイスカウト日本連盟「初めての方|ボーイスカウト運動の組織と構成」
一般的に、ボーイスカウトは性別を問わないため、本記事ではスカウト活動を行う少年少女の総称として「ボーイスカウト」を使用しています。
映像でみるインドネシアのボーイスカウト
インドネシア人の常識、スカウト手拍子

小学校のスカウト活動は、Tepuk Pramuka(スカウトの手拍子)で始まります。国民の多くがボーイスカウト経験者であるインドネシアでは、みんなが知っているおなじみの手拍子です。
手拍子にはいくつかのパターンがあり、団結力を高め、気持ちを1つにする目的で行われます。手拍子とは別に、オリジナルの掛け声(コール)を持っている学校やスカウト団体も多いようです。
なお、インドネシアでボーイスカウトのユニフォームといえば、こちら動画にも出てくる「茶色の上下に紅白のスカーフ」。昔から変わらないスタイルです。
スカウト活動で愛国心を育成

動画は、2022年、東ジャカルタ市で行われたインドネシアの独立記念日式典の様子。おそろいのユニフォームを着たボーイスカウトたちが大勢集まっています。
インドネシアにおいてスカウト活動は、精神力や体力、運動神経の向上や、規律を身に着けるなどの目的のほか、愛国心や国への献身的な態度を身に着けるための場でもあります。
そのため、動画のようなイベントへの参加のほか、日々の学校生活でもスカウト活動を通した愛国心教育が行われます。例えば、各学校で毎週行われる国旗掲揚式において、国旗掲揚を行うのはボーイスカウトの役目。小学校の場合は、上級生が交代制で担当するなどします。
幼少期から行われる愛国心教育
日本でボーイスカウトというと、街頭募金やキャンプのイメージがあるかもしれません。子どもたちはこのような活動を仲間と一緒にすることで、協調性、自主性、自立心、責任感などを育て、社会に出て活躍できる人材になることを目指します。
一方、インドネシアのスカウト活動は、愛国心教育の場という役割が大きいようです。インドネシアのスカウト団体を統率するKWARTIR NASIONALによると、スカウト活動の目的は、インドネシア国民として、ボーイスカウトたちが「忠実、敬虔、高貴な人格、愛国心、法律に従い、規律を守り、国家の崇高な価値観を守り、ライフスキルを備えた人格を形成すること」とされています。
こんなにも堂々と「愛国心」と書かれていると身構えてしまう日本人は多いかもしれませんが、インドネシアではごく普通のことです。
参考:KWARTIR NASIONAL「Gerakan Pramuka」
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