インドネシアを訪れる外国人旅行者数、年間1,000万人を突破
- 公開
- 2024/02/06
- 更新
- 2024/04/18
- この記事は約3分37秒で読めます。
数字でみるインドネシアの外国人旅行者
インドネシアへの外国人旅行者数、前年同期比110%増で1,000万人超え
インドネシアの観光産業は、2020年から2022年にかけての新型コロナウイルス感染症拡大の影響による厳しい状況から脱却しつつあります。
2023年の1月から11月までの期間、海外からインドネシアを訪れた人の数は前年同期比110.9%増の1,040万9,411人に達しました。月別に見ると、最も多かったのは7月から8月にかけてで、少なかったのは1月から2月にかけてでした。
インドネシアでは観光地の整備と開発、イベントの開催などを行い、海外からの観光客の誘致に力を入れています。2023年の海外からの訪問者増加は政府が取り組んできた観光振興策の成果と評価する声が聞かれています。
外国人訪問者の出身国として最も多いのはマレーシア、シンガポール、オーストラリアの3か国で、中国、東ティモール、インドなどがそれに続きます。
参考:
Kementerian Pariwisata dan Ekonomi Kreatif「Statistik Kunjungan Wisatawan Mancanegara Bulan November 2023」
databoks「10 Negara Asal Turis Asing Terbanyak ke RI pada September 2023」
映像でみるインドネシアの外国人旅行者
観光とクリエイティブエコノミー大臣、今年最初の観光客を歓迎

インドネシアの観光とクリエイティブエコノミー大臣Sandiaga Uno(サンティアガ・ウノ)氏は、2024年1月1日、ビンタン島のBandar Bentan Telani(バンダル・ベンタン・テラニ)港にて、1年で最初に訪れた外国人観光客を歓迎しました。
大臣は「観光客の増加に備えて、安全性と快適さを確保する取り組みを行っている」と説明。地理的に近いシンガポールやマレーシアからビンタン島を含むリアウ諸島を訪れる観光客に対し、ビザを免除する計画も明らかにしています。
リアウ諸島は、バリとジャカルタに次ぐ、第3位の規模の外国人観光客受け入れ地となっています。2023年には、インドネシアを訪れた1,000万人の外国人観光客のうち20%がリアウ諸島を訪れています。
Sandiaga大臣は、港の活性化と隣国へのプロモーションを実施し、2024年はこの割合を23%から25%程度に引き上げたいとしています。
インドネシアのイベント誘致プロジェクト

インドネシア政府は、バリ島に次ぐ新しい観光地を開発する「10 Bali Baru(10の新しいバリ)」プログラムを進めています。その一環として、トバ湖、ボロブドゥール遺跡、マンダリカ、ラブハンバジョ、リクパンの5つの観光地をDestinasi Super Prioritas(スーパープライオリティ・デスティネーション)に指定し、開発やイベントの開催、観光客の誘致を実施しています。
動画は、2023年に「スーパープライオリティ・デスティネーション」で開催されたイベントの様子です。例えば、トバ湖にて開催されたF1パワーボート、マンダリカサーキットでのワールドスーパーバイク、アジアロードレース選手権、ラブハンバジョでのASEAN首脳会議、ボロブドゥール遺跡前でのWaisak(ウェーサーカ祭)とジャズフェスティバルなどが登場しています。
イベントを主催しているのはInJourneyの名前で事業を行う国有企業PT Aviasi Pariwisata Indonesia(Persero)。今後も、関係各所と連携してインドネシアの観光産業の潜在能力を引き出していくことや、同国の文化の多様性を世界に紹介することにおいて主導的な役割を担うことが期待されています。
インドネシアの観光産業のこれから
インドネシアの観光産業は今も昔もバリ島がけん引しており、現地ではオーバーツーリズムが問題になっています。一方で、地方にはバリ島に匹敵する魅力と大きなポテンシャルを持ちながら、インフラが整わず、観光産業の発展に繋げられていない地域がたくさんあります。そこで政府は「10の新しいバリ」プログラムを通し、第二、第三のバリの創出に取り組んでいます。
観光客誘致に力を入れるインドネシアにとって、外国人訪問者数がコロナ禍前の水準にあと一歩というところまで回復したことは、喜ばしいニュースです。一方で、観光客が急増したり特定の地域に集中しすぎることの弊害も無視できません。
バリ島以外の素晴らしい選択肢を世界に向けてアピールすること、観光地周辺の地域の自然や文化がしっかりと継承されること、経済が活性化することなど、インドネシアの観光政策には、各方面から、多くの大きな期待がかけられています。
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