インドネシアのTikTokの現状やユーザーのイメージと活用事例を紹介
- 公開
- 2022/11/08
- 更新
- 2023/12/27
- この記事は約6分41秒で読めます。
今最も勢いのあるSNSである、TikTok。2021年9月には、MAU数(月間アクティブユーザー数)が全世界で10億人を突破しました(※)。インドネシアでもTikTokが急速に普及しています。
ただし、Webからの集客を考える際は、単純にユーザー数の多寡で媒体を決めるわけではありません。それぞれの特徴を踏まえた上で、見込み客との相性を考えてプロモーションを実施していきます。
そこで、本記事ではインドネシアにおけるTikTokの使われ方や特徴から、日系企業の活用事例まで幅広く紹介していきます。インドネシアでTikTokを活用して集客を検討中の企業様はぜひ参考にしていただければと思います.
インドネシアの最新TikTok利用状況

こちらは国ごとのTikTokの広告リーチ数(※)のランキングです。インドネシアは1億691万人で2位、日本は1,868万人で17位にランクインしています。
このデータからインドネシアは、世界の中でもTikTokがよく利用されている国だとわかります。
※広告リーチ数は18歳以上のTikTokユーザーに対して、広告がリーチした回数のこと。正確にはユーザー数とは異なりますが、SNSの使用状況について参考になる数字です。
画像出典・参考:DataReportal 「The Latest TikTok Statistics: Everything You Need to Know — DataReportal – Global Digital Insights」
ユーザー数の推移
2021年7月におけるインドネシアのTikTokユーザー数は、9,220万人です。2020年4月時点の3,770万人からわずか1年強で2.4倍になっています。コロナ禍で自宅で過ごすユーザーが増えたことの影響が原因と言われています。
その後ユーザー数はさらに増え、2023年1月には1億990万人。インドネシアは世界で2番目にTikTokユーザーが多い国となっています。
また、2022年2月のWe are socialのレポートによると、インドネシア人のTikTok利用時間は1か月あたり23.1時間と、前年から67%も増えています。インドネシア人がTikTokを見る機会が増えていることがよくわかります。
画像出典・参考:DataReportal 「Digital 2022: Indonesia」
参考:databoks「Indonesia Sabet Posisi Kedua Sebagai Negara Pengguna TikTok Terbanyak di Dunia pada Awal 2023」
ユーザー層
インドネシアのTikTokユーザー層について解説します。
他のSNSと比べて女性ユーザーが多いのが大きな特徴と言えるでしょう。またTikTokユーザーは若年層が多く、Z世代だけで約半数を占めます。ただし、25〜34歳のユーザーが37%存在しており、今後年齢層が拡大していくことも予想されています。
性別 | 割合 |
---|---|
男性 | 32% |
女性 | 68% |
年齢 | 割合 |
---|---|
13~17歳 | 13% |
18~24歳 | 40% |
25~34歳 | 37% |
35~44歳 | 8% |
45歳~ | 3% |
参考:DataReportal 「Digital 2022: Indonesia」
こちらはインドネシアTikTokユーザーの所得を3段階に分けたときの割合です。インドネシアの富裕層は人口の1%にも満たないですが(2022年現在)、TikTokユーザーでは9%を占めています。
世帯収入 | 割合 |
---|---|
高所得 | 9.5% |
中所得 | 44.1% |
低所得 | 38.8% |
参考:Ginee「Pengguna TikTok Indonesia Gempar, Potensi Cuan Menggelegar! 」
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経済成長著しいインドネシアでは富裕層の数が急増中です。例えば2016年から2021年の富裕層の増加率で見ると、日本では10%、インドネシアでは50%でした。
インドネシアでのTikTokに対するイメージ
インドネシアで急速にユーザー数を伸ばしているTikTokですが、現地の人々はどのようなイメージを抱き、どのような使い方をしているのでしょうか。
ここでは現地の声から、現在のインドネシア人がTikTokに対して抱いている印象についてまとめました。
良いイメージ
- 最新情報を手に入れられる。
- ありとあらゆるジャンルの面白いコンテンツを楽しむことができる(面白いビデオ、教育コンテンツ、料理のレシピ、メイクのチュートリアル、スキンケア情報など)。
- 多くの学習コンテンツが作られており、子どもの学習意欲を高めることができる。
- 収入源として利用できる。
TikTokを通して学習をする、というのを意外に感じた方もいるかもしれません。また、TikTokライブの投げ銭や、ブランドとのタイアップ投稿を通してお金を稼いでいるTikTokユーザーもいるようで、彼らの重要な収入源となっています。
悪いイメージ
- 未成年には不適切なコンテンツが多い。
- 多くのユーザーは個人情報などのセキュリティについて心配している。
- スマホ中毒を増加させる。
- ユーザーに時間を忘れさせる(時間を気にせず、ずっとTikTokビデオを見ている)。
- デマ情報が多い。
2018年には、性的な投稿や宗教への冒涜をした投稿が問題視され、インドネシア政府によって使用が禁止されました。現在では対策がなされて解禁されていますが、依然として不適切な内容のイメージが持たれています。
また、TikTokを提供しているバイトダンス社は中国企業であることから、自身の個人情報について心配しているユーザーも少なくはないようです。
インドネシアで人気のTikTokアカウント
各国のTikTokerに共通する点ですが、TikTok単体で莫大な収益を得ることは簡単ではありません。そのため、TikTokで人気を得たらYouTubeに進出し、広告収益を得ているTikTokerが多いです。
また、反対に既に知名度の高いYouTuberや芸能人がTikTokアカウントを開設し、ユーザーとの気軽なコミュニケーションを楽しむ場として活用している事例もあります。
本章では、実際にインドネシアで人気のアカウントを紹介します。
Ria Ricis(@riaricis)

インドネシアの女優兼インフルエンサーであるRia Ricisのアカウントです。インドネシアで絶大な支持を受けており、TikTokフォロワー数はなんと2,900万人。また、他のSNSも積極的に活用しており、YouTubeの登録者数は3,060万人、instagramのフォロワー数は3,200万人にものぼります。(2022年10月時点)
NOTNOT(@notnot8)


インドネシアの美容系インフルエンサーCahya Niyrnです。彼女のYouTubeチャンネルの登録者数は219万人で、最近ではよくゲーム実況のライブ配信をしているようです。
ブランドとタイアップをして、商品紹介を行っている投稿も見られます。このように、インドネシアでも商品のプロモーションに際してインフルエンサーが使われることが多いです。
ss(@sandys.ss)

こちらはインドネシアで人気のTikTokerであるSandysのアカウントです。カバーダンスやリップシンクビデオなど、TikTok特有の動画でフォロワー数を伸ばしました。
彼の特徴は何といっても驚異的な投稿ペースでしょう。ほぼ毎日、数本ずつ動画を投稿しています。
InstagramやTwitterの場合、頻繁に投稿するとその人の投稿でタイムラインが専有されることになり、一部のフォロワーに煩わしさを与えてしまう可能性があります。一方、TikTokのタイムラインには、フォローしていないユーザーの投稿が頻繁に流れます。そのため、1投稿あたりのエンゲージメントは低くなってしまう可能性はありますが、1日に何本も投稿してもフォロワーの反感を買うことが少ないです。
インドネシアでのTikTok活用事例
TikTok単体での顧客獲得は容易ではありません。ECサイトの売上向上や、実店舗の集客を狙う場合は、TikTokから外部のサイトに誘導することが必要となります。
したがって、認知度向上や、ユーザーとのコミュニケーション目的でTikTokを使う方が現実的でしょう。ただし、どんなに有名な企業でも、「TikTokウケの良い」動画を作成しなければ、ユーザーに拡散されることはありません。
そこで、インドネシアで人気を博している企業のTikTokアカウントを紹介します。
5-1.Indmie(@indmieid)

こちらはインドネシア生まれの即席麺、インドミーのアカウントです。
インドミーを作る様子を動画で投稿しており、見るだけで食欲をかきたてられます。他にもアレンジレシピの紹介や、vlog風の動画など、TikTokウケの良い動画を積極的に作成しており、非常に参考になります。
ちなみに、こちらの商品は日本で購入することもできますよ。
5-2.UNIQLO Indonesia(@uniqloindonesia)


こちらはユニクロのインドネシア公式アカウントです。ユニクロはインドネシアでも絶大な支持を得ています。
プロフィール欄にCTAを設置し、アプリダウンロードまでの導線を確保しているのが特徴です。また、ユーザーのコメントに「いいね」をするなど、ユーザーとのコミュニケーションも意識されています。
TikTokの運用は信頼できるプロに
ユーザー数を考慮すると、インドネシアにおけるTikTokアカウント開設の優先度は高いように思えます。ただし、TikTok内でプロモーションを完結させるのは難しく、多くの場合は外部サイトに誘導することが必要です。
また、商品の購入を検討しているときに見られるのはFacebookやInstagramの方が多く、そちらのアカウントを開設する方が先でしょう。
ただし、TikTokの爆発的な拡散力を活かして、一気に認知を獲得することは可能です。
その際、実際にTikTokrのアカウント運用をしたりTikTok広告を出稿したりするためには、インドネシア語で対応する必要があります。弊社では日本語が話せるインドネシア人従業員が各種の業務を行っているので、安心して業務をお任せいただけます。
インドネシアへの進出を検討されている企業様は、是非お気軽にご連絡をいただければと思います。
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インドネシアのTikTokユーザー数は何人ですか。
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インドネシアのTikTokユーザーは2023年1月時点で1億990万人とされています。
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インドネシアのTikTokユーザーはどの年齢層が多いですか。
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インドネシアのTikTokユーザーの53%が13歳~24歳です。25歳~30歳が次いで多く、37%となっています。
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TikTokはインドネシアにおいてどのようなイメージを持たれていますか。
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TikTokはインドネシアにおいて、情報収集の手軽さやコンテンツのおもしろさがうけています。一方で、スマホ中毒を助長する、デマが多い、個人情報の取扱いなどのセキュリティーに関する問題があるなど、マイナスイメージを持つ人もいます。
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読後のお願い
弊社で公開している記事の1つ1つは、日本人とインドネシア人のライター、日本人とインドネシア人の編集者がそれぞれ協力しながら丁寧に1記事ずつ公開しています。
記事の内容にも自信がありますし、新しい情報が入り次第適宜アップデートもしています。これだけ手間ひまかけて生み出した記事はできれば一人でも多くのインドネシアのビジネス関係者に読んでもらいたいです。
そこで、弊社からの不躾なお願いになってしまうのですが、是非SNSでこちらの記事をご紹介いただけないでしょうか。一言コメントを添えてシェアしていただけると本当に嬉しいです。そうやってご紹介いただくことで関係者全員の励みにもなりますので、どうか応援宜しくお願いします!
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SNSでも積極的に情報発信をしています
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