インドネシアで人気のECプラットフォームLazada(ラザダ)の特徴と魅力
- 公開
- 2022/10/01
- 更新
- 2022/10/01
- この記事は約4分2秒で読めます。
東南アジアで非常に人気があるECプラットフォームLazada(ラザダ)。
さまざまな産業のデータを収集するdataboksによると、インドネシアにおけるLazadaの2023年9月の訪問件数は4,770万件(※1)でした。
また、2022年の流通取引総額は75兆ルピア(7,169億2,500万円)に達しました(※2)。
この記事では、Lazadaの特徴やLazadaで人気の商品カテゴリーなどについて解説します。
円表記は2022年9月29日現在のレート(1円0.0096ルピア)で換算したものです。
参考1:databoks「Pengunjung Shopee Makin Banyak, Bagaimana E-Commerce Lain?」
参考2:GoodStats「TikTok-Tokopedia Dikabarkan Merger, Target Transaksi Rp610 Triliun!」
Lazada(ラザダ)とは
Lazadaはドイツのベンチャー企業ロケット・インターネットによって、2012年に設立されました。2016年にアリババの傘下に入り、現在はシンガポールを拠点に、インドネシア、マレーシア、フィリピンなど6か国に進出している、東南アジア最大級のECプラットフォームです。
インドネシアのECプラットフォームの規模を比較すると、TokopediaとShopeeが二強で、Lazadaは三番手となっています。2位との開きは大きいものの、インドネシアでもっとも知名度と人気があるECプラットフォームの1つといえます。

Lazada(ラザダ)を使うメリット
セラーにとってのメリット
日本からインドネシアへ越境ECできる
Lazadaは、日本の倉庫からインドネシアのエンドユーザーまでの国際配送部分をサポートしてくれる唯一のECプラットフォームで(インドネシア当地のECモールの中で)、現時点でインドネシアのECモールを使った越境ECを行うならLazada一択となっています。
以前はShopeeも日本からの越境ECを支援していたので、円安と訪日インバウンド解禁の流れがある現在(2022年10月)、今後どこかのタイミングでShopeeを使っての越境ECも再開する可能性が高いと考えています。
一度の出品で複数の国に販売が可能
Lazadaでは、下記の画像のように出品する国を選択するだけで、複数の国に同じ商品を出品できます。

通常、複数の国に商品を出品する際は、同じ商品であっても別途商品登録をする必要があり、登録作業や在庫管理に手間がかかります。しかしLazadaであればその手間が省けます。
また、Lazadaなら、商品説明を英語で記載すると、現地の言葉に自動翻訳されます。この機能も、英語圏以外への越境ECには非常に便利です。
(例)

サポートが手厚い
Lazadaなら、セラーからの質問に対し、オペレーターが24時間以内に対応してくれます。日本語にも対応しているため、英語や現地の言葉に翻訳して質問する必要もありません。
(例)

カスタマーにとってのメリット
到着まで早い
Lazadaは運送会社を持っており、商品の配送が自社で完結できます。国内はもちろん海外からの発送も早く、例えば日本の商品をインドネシアに発送した場合、おおよそ1~2週間で到着します。
配送料金が安い
Lazadaは商品の配送を自社で行うため、配送業者に対する手数料が発生せず送料が安いというメリットがあります。
LazadaとShopeeの同じ商品・同じ店舗・同じ決済方法で、送料を比べてみました。

1つめの商品は、Lazadaが1,000ルピア(約9.6円、割引適用後の料金)、Shopeeが10,000ルピア(約96円)。
2つめの商品は、Lazadaが9,000ルピア(約86円)、Shopeeが10,000ルピア(約96円)となっています。
このように、基本的にLazadaは他のECモールと比べると送料が安くなっています。
Lazada(ラザダ)を使うデメリット
セラーにとってのデメリット
配送時間の猶予が短い
前述の通り、Lazadaの売りの一つは発送・配送が早いということです。したがって、セラーは商品の発送猶予期間が短く、素早い対応が求められます。
セラーは注文が入ってから2日以内に自社倉庫から商品を発送する必要があり、もしも5日以内にLazada倉庫(国内)に商品が到着しなければ、キャンセルになってしまいます。
対応不可のカテゴリーがある
越境ECでLazadaから販売できる商品カテゴリーは限られています。
例えば、酒類や歯磨き粉などが出品禁止となっています。自社の商品がLazadaで販売可能かどうかは、一度Lazadaのお問い合わせフォームから担当者に確認しておくと安心です。歯磨き粉が不可でも、他の衛生用品なら出品できる可能性もあります。
カスタマーにとってのデメリット
利用者が配達サービスを選択できない
上述の通り、Lazadaには自社の配送サービスがあるため、他の会社の配送サービスを利用していません。そのため、いつも自分が使っている配送サービスを使えず、配送状況や到着時間が慣れた方法で確認できないことを不便に感じるカスタマーもいます。
アプリに注文追跡機能がない
Lazadaアプリには、「注文追跡機能」がありません。商品が予定通りに到着していない場合、配送状況を確認するためには運送会社のWebサイトをチェックする必要があります。
Lazadaで人気の商品カテゴリー
Lazadaで人気の商品カテゴリー(2022年上半期)は以下の通りです。他のECサイトと比べて、商品カテゴリーにどのような違いがあるかを明確にするため、今回はTokopediaの人気商品カテゴリーと比べてみました。
ランキング | Lazadaの人気商品カテゴリー | Tokopediaの人気商品カテゴリー |
---|---|---|
1位 | ファッション | ファッション |
2位 | ビューティー | 健康と衛生(同率1位) |
3位 | 電化製品 | 食料品 |
4位 | 健康と衛生 | 電化製品(同率3位) |
5位 | 食料品 | ビューティー(同率3位) |
6位 | フィットネス・ホビー | フィットネス・ホビー |
7位 | ベビー用品 | ホームリビング |
8位 | ホームリビング | ベビー用品(同率7位) |
9位 | トラベル・レジャー | トラベル・レジャー |
Lazadaはファッションや美容などが人気の一方、Tokopediaは健康と衛生関連の商品や食料品などが人気の傾向にあります。人気商品カテゴリーから考察すると、生活必需品はTokopedia、ファッションや美容はLazadaが向いているといえそうです。
越境ECを考えるならLazada
今回はインドネシアのECプラットフォームLazadaについて、メリット・デメリットや特徴を中心に解説しました。
日本ではなじみのないLazadaですが、インドネシアへの越境ECを考えるならLazadaの活用は必須といえます。
日本で売上が伸び悩んでいて販路拡大を検討中の企業様、積極的に海外進出を目指したい企業様は、Lazadaを利用したインドネシアへの越境ECを検討してみてはいかがでしょうか。
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