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Social Chicとは

ファッションと美容のフェスティバル「Social Chic」が、ジャカルタで開催されました。2023年6月30日～7月2日の期間で、100を超えるテナントがジャカルタ市内のGelora Bung Karno Complex（ゲロラ・ブン・カルノ・コンプレックス）内のマディア・スタジアムエリアに広がりました。

エンターテイメント会社であるPT Inti Sosial Kreasiが同フェスを主催しています。美容とファッションに対するニーズに応えることを目的に開催され、イベント当日はローカルブランドをメインとした展示が多く見られました。

ほかにも会場では、音楽コンサートが開かれたり、ブランドの代表者や美容情報を発信するインフルエンサーによるトークショーが行われたり、エンターテインメントを融合させたイベントも催されました。

来場者数が1日あたり1万8,000人に達する日もあり、「展示だけでなく、音楽コンサートを見ることを目的にした人々も多く訪れました。昼食後から夕方にかけては、美容製品を買いに訪れる人が特に多かったです」と、同スタジアムの案内人であるディキ氏は述べています。

ECプラットフォームでバズった商品に注目が集まる

美容やファッションのテナントのほぼすべてが、ShopeeなどのECプラットフォームでバズったことがあるローカルのブランドです。イベント中も、各ブランドのスタッフがライブ配信を通じて商品を宣伝している姿も見られました。

Pratistaは、レチノール美容液やさまざまな保湿製品で有名なローカルの美容ブランドの1つです。今回Social Chicに初めて出展し、同ブランドの商品サンプルを試してもらうよう来場者に呼びかけている姿が印象的でした。

暑い時期にぴったりな日焼け止めをアピール

同フェスは暑さ強いなか開催されました。この時期のジャカルタ地域は日差しが強烈ということもあり、各販売スタッフはそれぞれのブランドの日焼け止め商品の宣伝に力を入れていました。

会場からは「1つ買うと45,000ルピア、2つ買うと55,000ルピア！今がチャンス！暑い日に日焼け止めをしましょう！」という声も。

日焼け止めの宣伝に力をいれていたブランドの1つにBreyleeが挙げられます。Breyleeは、インドネシアで人気を集めている中国のブランドです。インドネシアのBPOM（国家医薬品食品監督庁）に認証されており、安全性が高い美容製品を販売。そのなかでもフェス当日は、日焼け止め商品に力を入れて宣伝をしていました。

Breyleeだけでなく、インドネシアのローカルブランドFacetologyも日焼け止め商品に割引価格を適用していました。Facetologyの販売スタッフは、同社の日焼け止めはすべての肌タイプの人たちが使用できることを熱心に説明。そのほか、目玉のスキンケア商品をフロントディスプレイに配置し、来場者を引き寄せる工夫もしていました。

Facetologyのブースの隣にはドイツの美容製品ブランドNiveaのブースがあり、顔用と身体用の日焼け止め商品をアピールし、割引価格で提供していました。

美容展示会で”Jasa Titip”が起こるのは、インドネシアの美容市場に活気があることの証

現在インドネシアでは、さまざまな展示会場でJasa Titipが巻き起こっています。Jasa Titipとは、展示会に参加できない人の代わりに、展示会へ行ける人が商品を購入してあげることを指します。昔から友人や家族間などでJasa Titipは行われていましたが、最近は現地に行けない人と行ける人をつなぐプラットフォームも生まれています。

Jasa Titipの流行は、会場には来られない遠方に住む人々からの売り上げも見込めるため、イベント主催者や出展者側にもメリットがあります。実際に会場では「お姉さんはJastiper（代わりに商品を買いに来た人）ですか？私たちはJastiper向けにキャンペーンを用意しています」と声をかけている販売スタッフもいました。

一部のブースやテナントには、Jastipとして商品を大量購入する人向けの魅力的なオファーを提供しているところもありました。美容・ファッションの展示会で、Jastipが起こるのは市場に活気があるからです。Social Chicでは各ブランドがさまざまなキャンペーンを提供していましたが、今後は美容・ファッション市場の盛り上がりとともにJastip向けのサービスも充実してくるかもしれません。

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